北關東單車旅行倶楽部

あーるのツーリング備忘録

トライアンフ タイガースポーツ660レビュー

22年11月の終わりに納車して

5ヶ月で5000kmほど走ったので初レビューです

 

まえがき

このバイクの良いとこは他のレビュー記事や動画で散々語られてると思うので

今回は「長く付き合ってどうなの?」という点を中心に書きます

デメリットも包み隠さず書きます

参考までにライダーのスペックはこんな感じ

  • 165cm、60kg
  • 初外車、初大型
  • 主にツーリングに利用

良い点

・デザイン

SVやフェザーといった00年代ハーフカウルを思わせる風体が気に入った

ぎゅっとまとまったボディ、ショートホイールベース(1418mm)で

「アドベンチャー」というより「ネイキッドにカウルつけた」感じなのが良い

・コンパクトで軽い

同排気量のアドベンチャーと比べてコンパクト、しかも軽い(207kg)

ガソリン満タンでも取り回しやすく、デイリーユースも苦ではない

ウィンドプロテクション◎

でっかいウィンドスクリーンの効果はバツグン

スクリーンは手動で調整できるので

暑いときは一番下に下げて風が当たるようにしたり

高速道路では一番上にあげて疲労を抑えたりできて便利

ただ一番上の状態で高速を走った時、SHOEIのZ-7だと不快な横揺れが発生した

帽体の上部のみ走行風が当たるせいだと思われる

OGKのエアロブレード6に変えたらなくなったので相性があるっぽい

・ツーリングに強いシート

ほどよく硬く、座面が広くて自由度が高い

2時間くらい連続で乗ってもお尻が痛くならなかった

前方が絞られてて足つきにも配慮はされてる

・楽なポジション

いわゆる殿様ポジション

ハンドルの位置は程良く、フルロックでもちゃんとレバーが握れる

シートと相まって姿勢の自由度も高く、ロンツーでの疲労軽減に貢献

・視認性の良いメーター

速度と回転数はシンプルでわかりやすい表記

視線移動だけでパッと見られてすぐわかって良い

・3気筒エンジン

660cc水冷3気筒、トライアンフお得意のトリプルエンジン

馬力は81PS/10,250rpm、トルクは64Nm/6,250rpm

低回転ではエンストしづらく、高回転ではパワーもりもり

よく言われるように「2気筒と4気筒のイイトコどり」だ

さらにタイスポは低回転寄りにセッティングしてあるので

あまり回さずクラッチを繋いでもほぼエンストしない

最初はうるさいと思ってたけど慣れてくるとそうでもない

心地よくも猛々しいサウンドを響かせる

・高速走行はまずまず快適

100kmで5000回転弱といったとこ

余裕というほどではないが辛くはない

個人的にはあと100ccあったらなって感じ

シングル、ツインと乗り継いできた自分には振動は気にならないが

4気筒からだと少々大きめに感じるかもしれない

風圧は肩と腕くらいにしか感じないのでまあまあ快適

110km以上の巡航は燃費がすごい悪化するので航続距離を考えるとナシ

80kmくらいが一番燃費良いみたいなので

高速バリバリ超ロンツーのときは速度控えめに走ると時間と燃料を節約できる

・シンプルな2モード

『ロード』と『レイン』の2モードのみ、非常にシンプル

『ロード』は普通、『レイン』は「スロットルレスポンスが遅くなる」仕様

『レイン』はウェット路面はもちろん、市街地や渋滞時、

急峻なワインディングなど低い速度域のときに使うと乗りやすくなる

・日本車のような足回り

サスペンションはSHOWA、ブレーキはNISSINと安心と安定の国産

サスはよく衝撃を吸収してくれて乗り心地良いし

ブレーキは入力に応じて効いてくれるから扱いやすい

ちなみにリアサスは工具無しで調整可能

私くらいの体格なら最弱一択ですね

・前後L字バルブ標準装備

地味に嬉しい

けどダブルディスクだからこれでも使いづらいっすね・・・

 

悪い点

・足つき悪い

シート高は835mmとアドベンチャーとしては普通か低め

しかし165cm60kgの自分には足つきは結構キツめ

両足ツンツン、片足はつま先といったとこ

坂道の一時停止なんかは不安が付きまとう

・引き起こしが重い

足つきの悪さと重心の高さのせいか跨って引き起こすとかなり重い

207kgとは思えないくらい重く感じる

・燃費/航続距離

12月~4月まで乗って満タン法で最低が18km/L、最高が26km/L

平均して22km/Lといったとこ

タンクが17Lあるので数値上は平均370km走れるはずだ

しかし市街地走行や渋滞にハマるとすぐ燃費が悪化するので

安心して走れるのは300km程度だろうか

同排気量帯の他のアドベンチャーは燃費の良い2気筒でしかもレギュラー

今まで燃費の良いバイクを乗り継いできたのもあり

給油回数が増えたのが少し不満に感じる

まあ、外車の大型に燃費求めんなって話ですが

・重心が高く曲がらない

自分がビビって腕に力入ってたり下手くそな可能性も大いにあるが

コーナーで外側に膨らんでくような感覚がある

姿勢と重心を意識してライダーがしっかり曲げないと曲がらない感じ

クラッチ重い

スリッパークラッチ入ってるらしいのだが重い

今までクラッチ軽いバイクしか乗ってなかったのもあるだろうけど重い

指4本で引かないとしっかりクラッチ切れない

・ウインカースイッチが柔らかい

感触が柔らか過ぎて点いたんだか消えたんだかわかんない

消したと思ったら反対に点いてたりする

オートキャンセラーは自分には合わなかった、曲がる前に消えちゃう

・ホーンボタンとモードセレクトボタン

タイスポあるある、ホーン鳴らそうと思ったらモード画面になる

もうちょっと位置とかなんとかならなかったん?

・メーターの情報量

国産車だと1ページ(ページ?)に全部出してるところを

わざわざ数ページに分けて出してる感じ

毎度ファミコンっぽい十字キーをカチカチ押して出すのがダルい

・給油、点検アイコン

ガソリンが少なくなったりディーラーが設定した点検時期が近づくと

メーターの一番下に常にアイコンが表示されるようになる

ハッキリ言ってうざい、邪魔

しかも点検時期のアイコンはディーラー行かないと消せない

ディーラー以外でオイル交換すると消すためにわざわざディーラー行く羽目に

点検時期を長く設定することもできるらしいが・・・

・ハザードスイッチの位置

セルスイッチの下にあるのだが

走行中はまず押せない、やるとしたら左手で押す

海外ではサンキューハザードとか無いらしく、そのせいかも

・外車っぽくない

癖がない、コレと言った特徴も3気筒くらいしか無い

コスパ重視エントリーモデルなので高級感も薄い

デザインもSV1000SやFZ1によく似てる

まあどっちも欧州の息のかかったモデルですが

結構日本車っぽいバイクだと思う、初外車には良いかも

・パーツが高い

コスパモデルだけどパーツ価格はしっかり外車のそれ

メーター壊すと20万以上するらしいっすよ

ディーラーで契約するときに車両補償薦められて契約した

・メーターに日本語がない

日本語対応してないです

英語に不安ニキは回れ右、なんとかなるとは思うけど

分厚い取説は日本語なので安心してね

・オフロードは無理

公式HPにもあるけど「100%オンロードマシン」です

オフロード突っ込みたい人はこのバイクは合わない

・車載工具が1つだけ

六角とプラスネジを合わせた謎工具一本のみ

ミラーもクラッチも調整できないので別途積んだほうが良い

 

よくわからない点

・オイル用の穴が2つ

オイル投入口と点検用のレベルゲージ(棒)が入ってる穴が別にある

・「サービスインターバル6000km」とは?

HPに書いてあるコレ、結局なんのことだかわからなかった

オイル交換はフツーに3000kmだし

・信頼性、耐久性

タイスポ先生のこれからの活躍にご期待ください

・車検証入れがデカい

無駄にデカくてB4くらいあるし分厚い、意味不明

 

 

オプション品

・ローシート

オプションのローシート(シート高810mm)は足つきこそ良くなるものの

長時間乗ると肩と腰が痛くなるような気がして純正に戻した

座面が低くなってハンドルの高さが変わるせいだろうか

・ハンドガード

必須装備、アドベンチャーバイクとして格好もつく

風が当たらないだけでなく整流効果もあるような?

グリヒと合わせれば真冬もツーリング余裕(余裕とは言っていない)

 

 

タイスポは細かい不満こそ多いものの概ね気に入ってます

これからもガンガンロンツーに付き合ってもらおう